黄色い雨
子どもは うんち と話すだけで笑う。本当にありがたい!
うちの下の子は特にうんちに目がない。
家の向かいに住んでいる男の子が猫のうんちを踏んだ。すぐさま下の子は大声で、うんち踏んでるー、と叫び散らす。
クラスの男の子がうんちを漏らしたらしい。保育園にお迎えに行くと開口一番、うんちを漏らした話しを言いつけてくれる。
上の子は最近ジャングルジムがブームである。うちの保育園は遊具が少なく、滑り台と砂場と鉄棒と登り棒とジャングルジムのみである。
それゆえ、ジャングルジムは園児たちから絶大なる支持を得ている。
ジャングルジムの頂上で上の子は遊んでいた。下の子はジャングルジムの中段で遊んでいた。
そんな中、登るな、登る、などと言いながらいつものようなケンカが始まった。
その途端、下の子の頭に雨が、…。
晴天の霹靂とはこのことか。
上の子が、放尿…。
園長が職員室から おかあさーん と走ってくる。
下の子が、おかあさーん、と泣いている。
他の子たちが、おしっこー、と逃げ回る。
数日間、ジャングルジムは不人気遊具に陥落したのは言うまでもないどころか、触ると きたな〜い とバイキン扱いされた。
私は、園長に おしっこはトイレでお願いいたします、なと正論を滑舌よくご指導いただいた。
上の子は、一躍放尿園児として、周囲の友だちやママから有名人となり大喜び。
何か嫌な事があると、おしっこーと叫ぶとみんなが逃げると分かり、都合良く、おしっこフレーズを使っている。
下の子も、おしっこーとみんなに逃げられる日々だった。いじめられていないか心配だったが、つい先日下の子が上の子と話しをしていた。
うんちが頭に落ちたらうんち帽子が出来るね。でも、ジャングルジムはうんちが引っかかっちゃうね、登り棒ならうんち帽子出来るね。
待て待て待て〜。今度は放糞かい〜。上の子が登り棒に近ずくたびに、ドキドキするのは言うまでもない。
っていうか、いじめなんて心配ご無用。さらなる進化を試みていた。
確かに下の子は好奇心が旺盛だ。犬が四つ這いでうんちをしているのを見て、私もやってみると言ってやっていた。ウーンが出来ないなー、ワンワン凄いな、と言っていた。
私も本人の実験に付き添い、床に新聞紙を敷いてスタンバイした。
上の子は下の子の肛門を直視しながら応援。
すると、肛門の収縮に興味が出た様子。ちょっと見せてと言い、下の子の肛門を広げて見ている。下の子はやめて〜と逃げている。
その瞬間、上の子の顔にブリッと。
そうなるわな。
二人はうんちうんちと大笑い。
毎日楽しすぎるよ。ハッピー!