私のマジメに笑える話し‼︎

30代女性「ユキミ」の笑える日常! 仕事 育児 障害 などなど。

つづき。最新面接スタイル

つづき。

まさかの集団討論通過。

ありがとう運転手さん。

諦めなくて良かったよー。世の中には不思議なことが起こるもんだ。


次の個別面接が最終面接。

気合いを入れてがんばるぞ!


私は30代で子持ちである。

完全に新卒ピチピチの女性には勝ち目がない。

それに、今の自宅から職場までは遠い。

なぜかと言うと、離婚を検討していて実家の近くへの転職だ。


そのあたりを面接でどう切り抜けるのかが課題だー。


そこで、桶は桶屋ってことで、模擬面接をしていただけるプロの面接レッスンに出掛けた。


そこで教えていただいたことは、最近は採用者側もセクハラや差別などでとても神経を使われているとのこと。


そのため、離婚や子どものこと、年齢については、聞き辛い内容らしい。


さすが面接のプロ!何でも知ってる。

そしてなんとそれを逆手に取り、事前にそのことを大まかに伝えてしまおうと言うのだ。


どういう事かと言うと、必ずはじめに聞かれる、志望動機か自己PRの場面で、「プライベートな事もあり、会社近くに引っ越します。」と伝えてしまおうと言うのだ。


天才。さすがプロ。

だけれども、さらにプライベートなことを追及されたりはしないのか?

心配になり聞いてみた。


採用側としては、自分の身を守るためにも聞けないだろう。

この点については触れられないと考えてよし、とのこと。


ただ、万が一聞かれたらさらりと答えて流しなさいとご指導いただいた。


今は時代が時代だ。

そして何より集団討論で大失態を犯した受験者を次の試験に呼んでくださるほど、器の大きい会社だ。

堂々とがんばるぞ!さらに私はいきごんだ。


試験当日。

前回の遅刻事件もあるため、私は3時間以上前に現地に乗り込んだ。

面接会場から徒歩3分の喫茶店に入り臨戦態勢。


ただ、3時間は長すぎた。

眠くて眠くて仕方ない。

ここで寝過ごすなんてことはあってはならない。

耐えに耐えた。


集合時刻の30分前到着を目指し会場に向かった。


人事の方が半笑いで挨拶をしてくれる。

それは仕方がない。一躍私は有名人だ。先日の大失態について、再度謝罪をしまくった。


すると、猛スピードで個別面接は実施されているとのこと。

席に着く暇もなく面接がスタートするとの指示。


その時だ。集団討論のグループメンバーの1人が私を見つけた模様。

メンバーは未確認生物を発見した時にするであろう顔をしていた。


彼「この前のかた…。」

私「この前のです。」

私はそうです。この前のかたです。


自信に溢れて個別面接を終えたと思われる彼の表情が一変した。

それもそのはず、完全に前回の試験で落ちたであろう私がこの会場にいるのだ。


ここの会社の採用基準アタマおかしい。

私がこんなことを言っては申し訳ない。

ただ、彼の顔にハッキリと書いてあった。「アタマおかしい」


分かる。わかる。わかるよー。

キミが正解だよ。なんかごめん。


すぐに私は面接室に呼ばれた。


やはり社長や副社長、部長の方々などと相当たるメンバーが揃いに揃っている。

はじめに自己PRを聞かれた。


チャンス到来!

練習どおり、「プライベートなこともあり…」とバッチリ話した。


その時だ、やけに服装がラフな副社長が聞いてきた。

「30過ぎて結婚もしとらんのか?」

どストレート〜〜〜。

大谷投手を超えたね。マジで。


さらにさらに脂の乗った副社長「離婚だとー。子どもはいるのか?」

副社長、完投狙ってますか〜〜。


副社長「子ども2人もいて母さん1人で仕事はムリや。」

副社長、言うよね〜〜。

総務部長が、書類をワサワサし始める。


総務部長に申し訳なくなり私も「ありがたいです。しっかりとお話しさせていただける機会を与えていただき…。」などと訳の分からぬフォローを入れる。


副社長舌口調(ゼッコウチョウ)。

「お前、としはいくつだ」

私「35歳です。」


間髪入れず副社長「そんなトシで入社しても若い子が気を使うやろ。やりにくいわ。」

総務部長、咳ばらいが多くなる。


私「すみません。トシはいってますが、私生活も気持ちも新たに、新卒の気持ちでがんばります。」

新卒ピチピチに負けないくらいの笑顔を見せた。

つもり、だった。


かぶせ気味に副社長「無理やわー。」

「だってこの前遅刻したのもお前やろ。新卒でも遅刻しやんのに最悪やん。」


この時にはすでに私は席を立ち、完全に最敬礼。

「大変申し訳ございませんでした。」

こんなキレイな謝り方はじめてや。


ついに社長が口を開いた。

「キミは時刻表の見方を知らないのか。まずは、時刻表の勉強をしてからだ。」


なぜか、部長集団から拍手が起こる。

いや、訳わからん。何も面白いこと言ってないやん。何も決まってないやん。


総務部長「社長ありがとうございました。という事で以上です。」

私ポカーン。

私「アッありがとうございました」

と言い席を後にした。


なんなん。これは噂の圧迫面接。いやいや、なんか違う。

セクハラ面接。いやいや、なんか違う。

これが噂の接待面接か。いやいや、よくわからん。


後日、なぜか補欠合格という訳の分からぬ通知が届く。

不合格にして揉めてはいけないという総務部長の計らいなのか、ありがたく気持ちをいただいた。


ただひとつ言えること。

あんな失態を犯した受験者を通過させるんだから、こんな感じになるよね〜。

でもこんな経験そうそう出来ないじゃん。

とまたまた笑い話が増えてラッキーと思う私。


こんな感じで30代私は毎日楽しく生活してます。

というか、なぜかよく事件が起こる日々を過ごしています。

またよろしければそんな日常をこれからも覗いてください。


みんなハッピー!