私のマジメに笑える話し‼︎

30代女性「ユキミ」の笑える日常! 仕事 育児 障害 などなど。

黄色い雨

子どもは うんち と話すだけで笑う。本当にありがたい!


うちの下の子は特にうんちに目がない。

家の向かいに住んでいる男の子が猫のうんちを踏んだ。すぐさま下の子は大声で、うんち踏んでるー、と叫び散らす。


クラスの男の子がうんちを漏らしたらしい。保育園にお迎えに行くと開口一番、うんちを漏らした話しを言いつけてくれる。


上の子は最近ジャングルジムがブームである。うちの保育園は遊具が少なく、滑り台と砂場と鉄棒と登り棒とジャングルジムのみである。

それゆえ、ジャングルジムは園児たちから絶大なる支持を得ている。


ジャングルジムの頂上で上の子は遊んでいた。下の子はジャングルジムの中段で遊んでいた。

そんな中、登るな、登る、などと言いながらいつものようなケンカが始まった。


その途端、下の子の頭に雨が、…。

晴天の霹靂とはこのことか。

上の子が、放尿…。

園長が職員室から  おかあさーん  と走ってくる。

下の子が、おかあさーん、と泣いている。

他の子たちが、おしっこー、と逃げ回る。


数日間、ジャングルジムは不人気遊具に陥落したのは言うまでもないどころか、触ると  きたな〜い  とバイキン扱いされた。


私は、園長に おしっこはトイレでお願いいたします、なと正論を滑舌よくご指導いただいた。


上の子は、一躍放尿園児として、周囲の友だちやママから有名人となり大喜び。

何か嫌な事があると、おしっこーと叫ぶとみんなが逃げると分かり、都合良く、おしっこフレーズを使っている。


下の子も、おしっこーとみんなに逃げられる日々だった。いじめられていないか心配だったが、つい先日下の子が上の子と話しをしていた。


うんちが頭に落ちたらうんち帽子が出来るね。でも、ジャングルジムはうんちが引っかかっちゃうね、登り棒ならうんち帽子出来るね。


待て待て待て〜。今度は放糞かい〜。上の子が登り棒に近ずくたびに、ドキドキするのは言うまでもない。

っていうか、いじめなんて心配ご無用。さらなる進化を試みていた。


確かに下の子は好奇心が旺盛だ。犬が四つ這いでうんちをしているのを見て、私もやってみると言ってやっていた。ウーンが出来ないなー、ワンワン凄いな、と言っていた。

私も本人の実験に付き添い、床に新聞紙を敷いてスタンバイした。

上の子は下の子の肛門を直視しながら応援。

すると、肛門の収縮に興味が出た様子。ちょっと見せてと言い、下の子の肛門を広げて見ている。下の子はやめて〜と逃げている。


その瞬間、上の子の顔にブリッと。

そうなるわな。

二人はうんちうんちと大笑い。


毎日楽しすぎるよ。ハッピー!



ヨッ!前向き‼︎

ユキミには姉と弟がいる、その弟がやけに前向きだ!


弟は全くあと先を考えずに行動する。よく言えば男らしい。ただ悪く言えば、真のバカだ。


大学入試の時のこと。

センター試験の結果が悪かった。第一志望の合格率がギリギリだった。

周囲はワンランク下の大学受験を勧めた。

また、センター前にも、周囲はもちろん滑り止めを受験するように勧めていた。


ただ弟「受験料高いし。大丈夫だよ。」と。

「第一志望やから受かるやろ。」とかわけのわからん理論を叩き出し、案の定、落ちた。


浪人の方がお金かかるんちゃうのかい!


浪人することになり、なぜか医学部に入りたいとか言い出した。

さぞかし勉強を頑張ったんだろうと思っていた。


二年目のセンター試験。緊張で腹痛を起こし、昨年より結果が悪い。

私が私立大学はどこ受けるのか聞いた。

今は知らないが当時は私立大学のセンター試験利用のような制度があまりなく、センター試験前に私立大学の募集が終わっていることが多かった。

弟「今年はさすがに上手く行くからと思って受けてない」


マジかー。そのリスキーさ、すごいなぁ。


ってことで、医学部どころではない田舎の大学に入学した弟。


弟が大学二年の時のこと。

弟「結婚するわ」と連絡があった。


どうしたのか聞くと、子どもが出来たし責任とるわ〜、とのこと。


相手は17歳。バイトで知り合ったすでにバツ1女性。


彼女とは一度だけ夜の営みをした。ただその時に、最低限のマナーであるゴムをつけなかったと。

5ヶ月後彼女が、赤ちゃんいる、と突然告白。


彼女は前回の結婚で一度赤ちゃんを中絶した辛い過去があるらしい。

そのため中絶できない時期まで妊娠を隠していた、とのこと。

っていうか、17歳で波乱万丈やな。


何よりも弟が一番問題だ。だけど、内心本当に弟の子かな、などと疑う気持ちもあった。

ただ、赤ちゃんはみんなに祝福されて、みんなで、会いたかったよー、と言ってあげたい。


いろんな思いも正直あったが、

私「オッおめでとう。」

ただただ、1人の命を大切に育てられるかが心配だ。


私「あんた学生やし。お金どうするん?」

弟「相手の家に住むわ。」「あとは学校行きながらバイトするわ。」とのこと。


なんとか生きてはいけそう。

っていうか、いいんかい。

と思ったがもう仕方ない。


そんなこんなで、1年の留年も経験しつつ無事大学卒業。

家族旅行に、猫の耳をつけて参加する若奥さんとも仲良くやっている。


弟の就職のために、弟だけ単身赴任することになった。

そしたらすぐに、若奥さんに彼氏ができ離婚することになった。


弟「離婚したいんなら離婚しよー。」と快諾。


弟に離婚後、チラッと聞いてみた。

私「まさかのまさかやけど、あんたの子ども、あんたと血がつながってないなんてことないよなー笑」

弟「繋がってないかもー。まぁみんな楽しかったらええんちゃう。」

「俺には全く似てないけど、子どもは可愛いわ〜。」と笑顔で去って行った。


スゲェこころ広すぎ。

いやいや、何も考えてない弟スゲェ。


今でも、ちょくちょく娘に会ってはオモチャをプレゼントしているらしい弟。優しいなぁ。


その3年後、ちょくちょく私の家に遊びに来ては、姪を可愛がってくれていた弟が最近遊びに来ない。


いきなり、うちのおかんから、「今日は弟の誕生日!めでたく入籍しました〜!」というメールが届いた。


いやいやおかしい。

誕生日おめでとうメールとは訳が違う。

あの親子アタマおかしい。


よくよく聞くと、付きあっている彼女が28歳になり、結婚適齢期らしい。

彼女が結婚したいっていうから、「いいんちゃう。」って言ったらしい。


うそやん。うそやん。

結婚って、コンビニでこれ買う?

いいやん、買おう。

みたいなノリでするん?

びっくりやわ。


ご結婚は計画的に。


そんな弟が最近、足が痛いと言って、整形外科を受診した。

すると、検査データが非常に悪い。


病院から直々に自宅まで電話がかかってきてすぐに大病院を受診するように指示があった。


検査データによると、難病の可能性とのこと。


TVを寝転びながら見てスナック菓子を食べていた弟が、お医者さんからそんな話を聞いた。


さぞかし心配だと思った。

が、弟はその後も寝転びながらTVを見て大爆笑。

うそやん。うそやん。そんな話聞いたらめっちゃ動揺するやん。


新奥様が弟に「大丈夫?」と聞くと。

弟「そんなん大丈夫やろ。俺元気やから。うそやろー。」と笑っていたらしい。


その後大病院で詳細な検査。


本当に弟は元気やったわ。

私(新奥様も)が一番心配したよ。本当に良かった。


ちなみにうちのおかんは弟の難病について、

「ユキミ聞いて〜。弟が  リン病  にかかったかも。」と言っていた。


それ、性病やん。


かかっとるかもしれんけど。


あえて、おかんの言葉は訂正しなかった。

またみんなに笑いが広がることを願って。


弟よ。いつまでも元気に明るく能天気に生きていって欲しい。

新奥様も大事にしてやー。

弟よ、リン病疑惑広まっとるけど、ごめんなー。


みんなハッピー!





富士登山サイコー⁉︎

うちのおかんの生態については前回紹介させていただいた。


私が小学生の頃、うちのおかんと父と弟と四人で富士登山をしたことがある。


富士登山をしたことがある方はよく分かると思う。

登山口の売店に金剛杖と昔話のかさ地蔵で出てくるわらの帽子が売っている。


金剛杖はとても人気がある。

ただし、帽子のかさを被っている人は少ない。

やっぱりうちのおかんはかさを被りたがるよね。


もちろん、母一人だけかさ被るよね。

そして、強引に家族の記念写真を撮らされるよね。

まぁ、そこでもなぜか富士山にちなんでなのか指を一本立てちゃってるよね。

お決まりポーズ取っちゃうよね。


そんな調子で登りはじめた。

弟はすぐに高山病にかかりリタイア。父は弟に付き添って下山した。


おかんはなぜか元気で、私について来た。

小学高学年生だった私は、体力が有り余っていた。

登山は全く苦痛ではなく、スイスイと登っていた。


8合目辺りから何度も、しんどいしんどい、と言うおかんを、少し進んではジッと待つ、を繰り返していた。


何度か私はおかんに、大変やったら、降りる?と聞いたが降りない。


一人で降りたら怖いもん、とかわけわからんことを言っていた。


あと少しで頂上という場所まで来た。

おかんを待っていると周囲の登山客が口を揃えて話しているご来光とやらに間に合わない。

おかんに先に行くねと言って、先に頂上を目指した。


頂上についた私は、周囲の登山客がご来光だーとザワザワし始めたため、大人の間をかき分けて、一人でご来光を観た。


待てども待てどもおかんがこない。

おかん、まさか、先に下山したのか〜。


さっき登ってきた登山道を見下ろした。かさを被っている人を探した。こんな時にかさが役に立つとはー。


おかんが見当たらない。


すると大声で「ユキミー」と叫ぶ声がした。

声の方を振り向く間もなく、おかんは見つかった。


フェイスタオルをダチョウ俱楽部の上島竜兵なみに頭からかぶり、首で結び、なぜか子ども用のミッキーの帽子をデカイ頭に置いている変な人がいた。


服装は、遭難した際に一番目立つようにと、おかんが張り切って購入していた、蛍光イエローのカッパだ。


間違いなくおかんだ。

外国人観光客に写真をせがまれ指一本立ててるのは間違いなくおかんだ。


なぜか泣きながら、大声でユキミを呼んでいる。


もちろん一回スルーするよね。


ただ、もう逃げられるわけないよね。

両手を広げて走ってくる。

なんか、一回逃げてみたくなり、走って逃げた。


やっぱりおかん大声出すよね。

さらにみんな注目するよね。


覚悟決めたよ私も。

仕方ないからおかんと握手したよ。

そしたらおかん歌ったよ。


童謡の一度は聞いたことある「富士山」のうた。

あーたまーを雲の〜上に〜🎵


なぜか周りから手拍子きちゃうよね。登山客特有の一体感ってヤツ。

マジ勘弁して!

おかん、NHKのど自慢に出たほど人前で歌うのが好きだから調子乗るよね。


それで、おかん、サイズを完全に間違えたミッキーの帽子とほっかぶりのタオルを被りながら、言っちゃうよね〜。


富士山サイコー‼︎

一本指バンバン立てる〜。

外国人パシャパシャ写真撮る〜。


日本の恥や。私が代わりに謝る。ごめんジャパン。


おかんサイアク!


さすがにミッキーの帽子だけは取って欲しい。


「どうしたん。その帽子。」と聞いた。


おかんに聞くとかさは途中で失くした。弟が被りたくないと言ったダサい帽子がリュックに入っていたため被った。

ただ、耳があまりに寒いから、タオルでほっかぶり状態にした。とのこと。


帽子とタオルを剥ぎ取った。


おかんに、下山ルートを伝え、早めに降りてくるよう私は伝え、先に降りた。


途中でおかんを待ち、おかんが降りてきてるのを確認し、父の待つ駐車場までおりた。


だが待てども待てどもおかんがこない。

父親が焦る。

さすがに私も責任を感じる。


ただ、ラッキーなことにおかんは有名人や。

おかんの特徴を伝えるだけで、みんなが情報をくれる。

最悪なことに、私は「おかんの子どもやー」なんて言われて握手される。


おかん、途中で下山ルート間違えとるー。

最後まで迷惑をかけるおかんや。

みんなでおかんを迎えに行ったよ。

よくわからんけど、おかん発見した時には、知らんおっちゃんと大笑いしながらスイカ食べてたよ。


父が、私におかんに声かけるように言ったよね。

私も拒むよね〜。

そしたらおかんがうちらに気づいて、大声で呼ぶよね。

家族全員スルーしたわ。

おかんサイコーや!


おかん、私のために頑張って登ってくれたんやな。

ありがとう。

私はハッピー。

みんなハッピー‼︎




うちのおかん

ゆきみのおかんは、よく言えば天真爛漫。悪く言えば、世界を自分で回していると真剣に思っている、超自己チュー。


安倍政権以上におかん政権の方が私への影響力は大きい。


最強なおかんを持つ子どものあるある話。


子どものキックベース大会に熱が入り過ぎたおかん。

最終的におかんも試合に出場!


子ども相手にホームランを放ち雄叫びをあげてホームベースに戻る。

ドン引きの敵と味方に対し強引にハイタッチを求めるおかん。


私が当時小学生の頃、Jリーグが一大ブームだった。

おかんは三段腹を豪快に揺らせながらカズダンスを決めているつもりの腹ダンスを決めていた。


こんなことは、最強のおかんを持つ子どものあるあるだと思う。


現在、うちのおかんは貸店舗を借りてお店を開いている。

ある時私に、あなたの子育てを手伝ってあげなきゃいけないし、お店をやめるわ、と言い出した。


ちょっと待って。私のせいで仕事を辞めるとなるとなにぶん申し訳ない。

仕事を生き甲斐のようにしてきた母。経営不振なのか?


赤字続きなのか尋ねるとそうではないらしい。

おかんは、ただ体も疲れてきたし辞めるわ、とか言い出した。

自分で決めたことであれば仕方ない。


実家近くで生活をしている弟に用事があり電話した。

ついでにおかんが仕事を辞める話について聞いてみた。


弟「ネェちゃん知らんの?おかん、ついに店を構えるらしいで。今月オープンらしいわ。」


やっぱりなぁ。おかんが仕事を辞めるわけないわ。

おかんもっと忙しくなるなー。


最近、子どもたちの七五三参りの写真をおかんにメールで送った。

そしたらおかんは孫の七五三の写真に対するコメントはゼロ。


自分が仮装大会に出たとのこと。

仮装大会に出た際の写真をメールで送り返してきた。


ミニーマウスに仮装しているらしいが、完全なオバQ(若い方は知らないと思われるオバケのQ太郎)。


娘に写真を見せると、オバケだーと笑っていた。


あれだけ完成度の高い写真を送ってこられると娘の愛くるしい写真なんかは送信できない、と反省した。


いつまでもおかんらしく、みんなに迷惑をかけまくって欲しい。

悪い意味でも人気者のおかんは、そんじゃそこらのコールセンター以上に携帯電話が鳴り続いている。


どの部屋にいても居場所がわかりやすいわ。


みんなハッピー!






つづき。最新面接スタイル

つづき。

まさかの集団討論通過。

ありがとう運転手さん。

諦めなくて良かったよー。世の中には不思議なことが起こるもんだ。


次の個別面接が最終面接。

気合いを入れてがんばるぞ!


私は30代で子持ちである。

完全に新卒ピチピチの女性には勝ち目がない。

それに、今の自宅から職場までは遠い。

なぜかと言うと、離婚を検討していて実家の近くへの転職だ。


そのあたりを面接でどう切り抜けるのかが課題だー。


そこで、桶は桶屋ってことで、模擬面接をしていただけるプロの面接レッスンに出掛けた。


そこで教えていただいたことは、最近は採用者側もセクハラや差別などでとても神経を使われているとのこと。


そのため、離婚や子どものこと、年齢については、聞き辛い内容らしい。


さすが面接のプロ!何でも知ってる。

そしてなんとそれを逆手に取り、事前にそのことを大まかに伝えてしまおうと言うのだ。


どういう事かと言うと、必ずはじめに聞かれる、志望動機か自己PRの場面で、「プライベートな事もあり、会社近くに引っ越します。」と伝えてしまおうと言うのだ。


天才。さすがプロ。

だけれども、さらにプライベートなことを追及されたりはしないのか?

心配になり聞いてみた。


採用側としては、自分の身を守るためにも聞けないだろう。

この点については触れられないと考えてよし、とのこと。


ただ、万が一聞かれたらさらりと答えて流しなさいとご指導いただいた。


今は時代が時代だ。

そして何より集団討論で大失態を犯した受験者を次の試験に呼んでくださるほど、器の大きい会社だ。

堂々とがんばるぞ!さらに私はいきごんだ。


試験当日。

前回の遅刻事件もあるため、私は3時間以上前に現地に乗り込んだ。

面接会場から徒歩3分の喫茶店に入り臨戦態勢。


ただ、3時間は長すぎた。

眠くて眠くて仕方ない。

ここで寝過ごすなんてことはあってはならない。

耐えに耐えた。


集合時刻の30分前到着を目指し会場に向かった。


人事の方が半笑いで挨拶をしてくれる。

それは仕方がない。一躍私は有名人だ。先日の大失態について、再度謝罪をしまくった。


すると、猛スピードで個別面接は実施されているとのこと。

席に着く暇もなく面接がスタートするとの指示。


その時だ。集団討論のグループメンバーの1人が私を見つけた模様。

メンバーは未確認生物を発見した時にするであろう顔をしていた。


彼「この前のかた…。」

私「この前のです。」

私はそうです。この前のかたです。


自信に溢れて個別面接を終えたと思われる彼の表情が一変した。

それもそのはず、完全に前回の試験で落ちたであろう私がこの会場にいるのだ。


ここの会社の採用基準アタマおかしい。

私がこんなことを言っては申し訳ない。

ただ、彼の顔にハッキリと書いてあった。「アタマおかしい」


分かる。わかる。わかるよー。

キミが正解だよ。なんかごめん。


すぐに私は面接室に呼ばれた。


やはり社長や副社長、部長の方々などと相当たるメンバーが揃いに揃っている。

はじめに自己PRを聞かれた。


チャンス到来!

練習どおり、「プライベートなこともあり…」とバッチリ話した。


その時だ、やけに服装がラフな副社長が聞いてきた。

「30過ぎて結婚もしとらんのか?」

どストレート〜〜〜。

大谷投手を超えたね。マジで。


さらにさらに脂の乗った副社長「離婚だとー。子どもはいるのか?」

副社長、完投狙ってますか〜〜。


副社長「子ども2人もいて母さん1人で仕事はムリや。」

副社長、言うよね〜〜。

総務部長が、書類をワサワサし始める。


総務部長に申し訳なくなり私も「ありがたいです。しっかりとお話しさせていただける機会を与えていただき…。」などと訳の分からぬフォローを入れる。


副社長舌口調(ゼッコウチョウ)。

「お前、としはいくつだ」

私「35歳です。」


間髪入れず副社長「そんなトシで入社しても若い子が気を使うやろ。やりにくいわ。」

総務部長、咳ばらいが多くなる。


私「すみません。トシはいってますが、私生活も気持ちも新たに、新卒の気持ちでがんばります。」

新卒ピチピチに負けないくらいの笑顔を見せた。

つもり、だった。


かぶせ気味に副社長「無理やわー。」

「だってこの前遅刻したのもお前やろ。新卒でも遅刻しやんのに最悪やん。」


この時にはすでに私は席を立ち、完全に最敬礼。

「大変申し訳ございませんでした。」

こんなキレイな謝り方はじめてや。


ついに社長が口を開いた。

「キミは時刻表の見方を知らないのか。まずは、時刻表の勉強をしてからだ。」


なぜか、部長集団から拍手が起こる。

いや、訳わからん。何も面白いこと言ってないやん。何も決まってないやん。


総務部長「社長ありがとうございました。という事で以上です。」

私ポカーン。

私「アッありがとうございました」

と言い席を後にした。


なんなん。これは噂の圧迫面接。いやいや、なんか違う。

セクハラ面接。いやいや、なんか違う。

これが噂の接待面接か。いやいや、よくわからん。


後日、なぜか補欠合格という訳の分からぬ通知が届く。

不合格にして揉めてはいけないという総務部長の計らいなのか、ありがたく気持ちをいただいた。


ただひとつ言えること。

あんな失態を犯した受験者を通過させるんだから、こんな感じになるよね〜。

でもこんな経験そうそう出来ないじゃん。

とまたまた笑い話が増えてラッキーと思う私。


こんな感じで30代私は毎日楽しく生活してます。

というか、なぜかよく事件が起こる日々を過ごしています。

またよろしければそんな日常をこれからも覗いてください。


みんなハッピー!





つづき。恐怖の面接…。

つづき。

マニアイマセン、の一言を聞き、覚悟を決めて電車を降りた。


最後の望み

タクシーに私の人生を賭けた。


ゼーゼーと荒い息づかいで運転手さんに、  

「試験に遅れそうなので急いでお願いしたいですー!」と叫んだ。


運転手さんマニアイマスカ?

マニアイマセン。


回答は早かった。

遅刻は決定した様子。


私「どれくらいで到着しますか?」

運転手さん「ちょっと待ってね。」


何かをゴソゴソ探している。何か秘策でもあるのか。

おもむろに出したのはiPhone

今のご時世  IT社会 。これが秘密兵器かー。

ありがとう運転手さん。

私の命を捧げるよ。


運転手さんの人差し指が輝いて見えた。液晶画面をソフトタッチ。


エッエッエッエッ。

タッチしたのは「マップ」アプリ。

私と同じ画面を運転手さんも見ている。


運転手さん「30分はかかるね。」

私「はい。…。(軽く私のマップ画面を運転手さんに見せる)」「抜け道とかは」

運転手さん「迷うといけないから。」

私「ま よ うー⁉︎マップ通りでお願いします。」


この調子だと集合時刻より20分遅れることが決定した。


運転手さんには急いで会場まで向かっていただき、車内で面接会場へ電話した。


人事「あとどれくらいで到着しますか?」

私「30分程です。」

人事「…。わかりました。」


何がわかりましたかなのか、わからないまま電話は切れた。

試験は受けられるのか受けられないのか、どちらなのか。

向かうしかない。


タクシーの運転手さんに、試験に遅れそうっていうお客さんは他にもいますか?などと聞いてみた。


すると、飛行機に乗り遅れた新婚旅行夫婦の話。

奥さんの出産にギリギリ間に合わず、タクシー内でおめでとうございますと言った話。

など、なぜかやってしまった談を大声で笑って話す…。


気持ちを切り替えよう。私の聴き方がまずかった。


私「集団討論があるんですよ。個別面接ならまだしも、集団討論は遅刻したらさすがに受けられないですよね。」と運転手さんに同調して笑顔を見せてみた。


運転手さん「討論なんて盛り上がったところで入っていった方が話しがしやすいだろ。」


唖然とした。

討論の途中に割り込みしろと言うのだ。


運転手さん「俺なんて50歳過ぎてタクシー業界入ったけど、それまで100回以上面接落ちたよ。それでもなんとか生きとる。大丈夫や。」


運転手さん「人には ご縁 ってもんがある。この仕事をやっとるとよく分かる。」


なぜか、運転手さんの言葉に納得した。吹っ切れた。


私「タクシーの運転手さんをされてどれくらいですか?」

運転手さん「まだ3ヶ月や」


うそやん。うそやん。人生悟っとる振りして、まだ3ヶ月かい。

新婚夫婦の話はなんや。聞いた話かい!

なんか訳がわからん笑いがおさまらん。


面接会場の会社に着いた。

運転手さん、どこに停車するのかと思ったら、まさか正面玄関の自動ドア前へドリフト停車。


カッコイイ。


いやいや。まずい、まさかこんな場所に爆音出して停めるとは。

ただ仕方がないため急いで支払いを済ませてお礼を言った。


受付の綺麗なお姉さんが、就活者と丸わかりの私を、引きつった眼差しで見ている。


指定の部屋までダッシュ。

階段を上がった正面が面接の部屋だ。


人事の方が、偉い感じの人と話している。よく見ると社長‼︎

社長じゃないですか。


人事「はじめましょうか。」

社長「そんな奴待たなくていい。」

その会話の最中に私到着。


人事「キミが」

社長「キミかー。」


私「大変申し訳ございません。」


よく見ると、副社長やとても偉い方が勢ぞろい。


右手には、集団討論のグループメンバーが軽蔑の眼差しで勢ぞろい。


私「(小声で)申し訳ございません。」

社長「並んで全員入れー。」


その後の経過はご想像通り。

ただ、不合格が決定した私は、緊張と怒りで震えるメンバーを横目に、一人のびのびと発言し、足早に会場をあとにした。


そ、それが、何かのミスで、次の個別面接に進める通知が来た。


うそやん。うそやん。なんでなん。


次の個別面接については次回につづく‼︎


面接で絶対に気をつけること!

一世一代の面接に挑んだ!

先日行われた個別面接でのこと、


あなたは歩くのと走るのであればどちらがすきですか?


などと面接試験に必要かどうかはさておいて、というような試験になんとか通過できた。


次は集団討論とのこと。


初めての集団討論だった。ひとしきり勉強したつもりだった。

参考書もしっかり読んだ。

空気を読んだ発言をすること。笑顔を絶やさないことなど、ためになることがたくさん書いてあった。


まずは、身だしなみを整え、清潔感を醸し出すこと。そして、遅刻をしないことと書いてあった。


緊張しながら当日の朝を迎えた。

身だしなみオッケー!合格率10%くらいまでいったか。

笑顔の練習オッケー!合格率20%くらいまでいったか。


自宅から1時間以上かかる会場での面接だった。いつもお世話になる、ヤホーの   路線   で検索し、現地までの乗り継ぎもバッチリだ!ゆとりを持って自宅をあとにした。


就職試験を何度も受けると交通費もバカにならず特急ではなく普通に乗車。


電車の揺れは心地よい。何かの本で電車の揺れでのひらめきはハンパないと書いてあった。

集団討論の想定問題を解くには最適な環境だ。


揺られても揺られても一向に現地に近づかない。


初めて時計をふと見た。

ヤバい。


こんな時人間はどうするのだろう。


走った。

電車の中を走った。

1両目から8両目まで走った。そしてやはり1両目の最先端にへばりつく。

そうなるよね。


じっくり考えて、次はプロの車掌さんに聞いてみた。


マニアイマスカ?


マニアイマセン。


回答は早かった。電車の揺れのひらめきはハンパない。早すぎるよ。


ヤホーでは特急乗車の時刻が表示されていたことにここで気づく。


その後については次の記事で!